獣医師が教えてくれる、理想の動物病院探しのヒント~その1~

動物病院の選び方 | 西村 裕広
出典: shutterstock

ペットの病院選びは飼い主の責任です。今回は動物病院の勤務医に聞いた、動物病院探しのヒントをご紹介します。

ペットが健康を害したりケガをしてしまうことは、飼い主さんにとって大きな心配事。そのような事態になったとき、救ってくれるのが動物病院です。

ペットに何かあったとき迷わず、気軽に連れて行ける、そしてなんでも質問しやすい。そんな動物病院が身近にあると理想的です。ペットの健やかな毎日はもちろん、長寿にもつながります。

ではそうした動物病院はどのように探せばいいのでしょう。
ペットは自分で痛みや苦しみを説明することができません。ですから信頼できる動物病院探しは、人間の病院を探す以上に難しい点もあります。

そこで某動物病院の勤務医をされているNさんに、理想の病院を探し出すヒントを聞いてみました。

動物病院と人間の病院の異なる点を確認

ペットの飼い主の皆さんのほとんどは、ご自身が病院で受診された経験をお持ちかと思います。
それを踏まえていただいた上で、まず動物病院が人間の病院と異なる次の2点をご確認いただければと思います。

動物病院は個人経営の総合病院

人間の場合は症状に応じて個人病院か総合病院で受診します。個人病院は「内科」、「整形外科」、「歯科」など分野で分かれています。
動物病院は個人経営病院がほとんどで、各病院は内科から外科まで「全ての分野の基礎的な治療を行う総合病院」です。

ただし犬猫以外だと、治療できない動物がいます。行く前に必ず確認してください。

各病院は、高度医療が必要な病気のペットを受け入れる「二次診療専門病院」と呼ばれる病院と連携しているケースがほとんどです。
個人病院で受診したペットに処置できない疾患が見つかった場合、速やかに二次診療専門病院に回されます。ちなみに二次診療専門病院は個人病院の紹介無しには受診できません。

料金が一律ではない

保険制度に基づく人間の医療費は、病院によっての差があまりありません。
ところが動物病院の場合は自由に料金設定ができるので、病院によって差があります。ですから医療費も病院選びにおいて大切な要素です。

以上を踏まえていただいた上で、動物病院探しのご説明に入っていきます。

できるだけ近場の、複数の病院をピックアップする

動物病院を探す場合、まずペットを飼っている場所からできるだけ近い病院を選びましょう。
動物には、病院が自分を治療する場所だということがわかりません。他の見慣れぬ動物や人間がいることで強くストレスを感じます。

そんな場所に行き来するとき、病気やケガで不調な身体を、長時間狭いキャリーケースなどに入れられることや、長い時間をかけて移動することに対して当然強いストレスを感じます。

ですから、できるだけ通院に時間のかからない病院を見つけるのは大切なポイントです。地図やネットを利用して、近い場所にある動物病院を1つではなく、自宅から近い順に、いくつか候補としてピックアップしてください。

また、ご近所で犬の散歩をしている人、猫を飼っている人などに出会ったら、近隣の動物病院の話を聞くことができるかもしれません。積極的に話を聞いてみてください。

電話対応を注意深く聞いてみる

次は、ピックアップしたうち最も近い動物病院から順に、まずは電話をかけて色々な質問をしてみましょう。電話での対応の良し悪しは、良い病院かどうかを判断する1つの材料になり得ます。

質問に対して納得のいく回答をもらうことができるかということはもちろん、飼い主さんにとって気分の良い受け答えをしてもらえるか、ということも大切です。

おそらく電話をした際に対応してくれるのは、医師ではなくスタッフさんだと思います。もちろんその電話対応だけで全てを判断することなどできませんが、第一印象は得られるはずです。複数の病院に電話してみて、電話対応のよかった病院を選んでみてはいかがでしょう。

さあ、ここまでのご説明は動物病院選びの最初の一歩です。次はさらに具体的に、どのように病院を選んでいくかご説明していきます。

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西村 裕広

アウトドア、歴史、福祉、と得意分野は多彩。幼少期から3頭の犬と暮らした経験があり、現在は猫と獣医師の妻と共に生活中。
猫・犬どちらについても博識。もともと「犬派」を自覚していたが、猫を飼い始めてからは、あっけなく「猫派」に変貌。「犬も猫も可愛いすぎ」と、しみじみと実感している。

西村 裕広

アウトドア、歴史、福祉、と得意分野は多彩。幼少期から3頭の犬と暮らした経験があり、現在は猫と獣医師の妻と共に生活中。
猫・犬どちらについても博識。もともと「犬派」を自覚していたが、猫を飼い始めてからは、あっけなく「猫派」に変貌。「犬も猫も可愛いすぎ」と、しみじみと実感している。

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