オス猫とメス猫の違いは?飼いやすい性別はどっち?

| 西村 裕広
出典: shutterstock

猫さんの性別による違いは、どんなものでしょうか?身体的特徴の他に目立った違いはあるのでしょうか?初めて猫さんを家族に迎えようとしている方、是非、ご参考にしてください。

飼うならどっち?オス猫とメス猫の違いについて考える

猫にはオスとメス、性別による違いはあるのでしょうか?これから猫を飼ってみたいと思っている方なら、きっと大いに気になることでしょう。

結論から先にいってしまうと、「個体によってそれぞれ違う」というのが最も正確な回答になると思います。とはいえ、たくさんの猫に接してみると、やはりオス・メスそれぞれに特徴的な傾向があることがわかります。新たに猫を受け入れる際、出会ってしまった際に、ぜひ参考にしてみてください。

<ポイント>
●ストレートな愛情表現をする傾向があるのは、男の子。ツンデレな傾向があるのは、女の子。

まず、オスとメスの顔つきや体格など外見の違いに注目してみましょう。

顔つき:顔つきでは判断できません。中には可愛い顔のオスもいれば、強面のメスもいます。
体格(骨格):一般的に、オスのほうが大きくて、立派です。

同じ種類・年齢のオス・メスを、同じ環境で育てた場合、オスのほうが500~1,000g程度大きく育つ傾向が強いです。

行動の違い – 避妊去勢するかしないかで変わること

去勢・避妊に関しては、「猫が可哀想」と考えて手術を受けさせることに抵抗感を感じる方も多いのではないでしょうか。しかし、子猫を生ませる予定が無いのであれば、受けることをおすすめします。何故なら、多くの病気のリスクを低下させ、猫さんの長生きにつながるからです。また、手術を受けないことで、様々な問題行動が起きることがあります。

手術しないまま成長すると、オスの場合はマーキングの一種である「スプレー行動」をするようになります。きつい臭いの尿を、テリトリーのあちこちにかける行動のことで、室内飼いしていれば家のあちこちにマーキングしてしまうことになります。

年齢が高くなってからだと、去勢した後もスプレー行動を行ってしまうケースがあります。できるだけ早いタイミングで手術を受けさせましょう。

避妊していないメスの場合、発情期になると問題行動を起こすようになります。一晩中鳴き止まず、飼い主さんが一睡もできない、ということなどを覚悟しなければなりません。

また外でも行動できるように飼う場合、メスは妊娠してくる可能性が高いです。新たに生まれる子猫を育ててあげることができなければ、殺処分しなければならないことにもなりかねません。

オスも野良猫を妊娠させる可能性が十分にあります。そうすると野良猫の繁殖につながり、やはり殺処分という悲劇が起きます。

ツンデレはどっち?オス猫・メス猫の愛情表現の違い

オス猫はストレート直球な愛情表現をする

まさに猫は我道を行く動物。何をするにもマイペースです。それはオス・メス共に共通していますが、若干方向性が違っています。
猫は特に若いうちは飼い主さんと遊びたがる子が多いですが、例えばオスの場合は「ねぇねぇ、遊んで~」と、ストレートに訴えてきます。飼い主さんの都合など無視、「遊びたいときが遊ぶとき」というまさに直球勝負です。

メス猫は用心深く、愛情表現も遠回し

ところがメスは、ちょっと遠回しに感情表現してくる傾向があります。「遊んで~」と訴えてくるので、おもちゃを投げてやったのに無視する、甘えたがるように寄ってきたから撫でようとすると、いきなり走って逃げるなど、そうはいっても結局遊んだり甘えたりしたいわけです。そんな、ツンデレな感情を表現する子が多いのが特徴です。

そして、オスよりもメスのほうが用心深い子が多いです。
多頭飼いしている家などを訪ねると、警戒心を出さずに寄ってくるのはオスのほうが多く、メスは物陰に隠れて様子を伺う子のほうが多いはずです。
それ以外にも、オスのほうが「甘えん坊」、「好奇心が強い」、「やんちゃ」、そしてメスのほうが「クール」、「おとなしい」、「我まま」などの性質があるという意見もあるようです。このあたりについては、育ち方やそれぞれが持って生まれた性格によってかなり変わってくるでしょう。

結局、猫を飼うのにオスとメスはどちらがいいのか。その答えは「どちらもそれぞれに魅力的」ということになってしまいます。



オスの三毛猫

オスの三毛猫が珍しい、と聞いたことのある方も多いと思います。これは、性染色体にある種の異常があるときに限って、オスの三毛猫が生まれる可能性があるからです。三毛に関係する遺伝子は、性染色体の上にあります。性染色体にはXとYがあり、オスはXY、メスはXXの組み合わせになっています。三毛猫は野生型のX染色体と変異型のX染色体が組み合わさったときに生まれます。つまり2種類のX染色体が組み合されないと三毛猫は生まれませんから、XYの組み合わせであるオスでは、本来三毛猫は生まれないのです。

極まれに、三毛猫の男の子が生まれることがあるのですが、これは染色体の異常で2つしかないはずの性染色体が3つになり、XXYの組み合わせになったときに限られます。このようなことは非常に珍しく、オスの三毛猫は生殖能力がなく子孫を残すことができません。


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西村 裕広

アウトドア、歴史、福祉、と得意分野は多彩。幼少期から3頭の犬と暮らした経験があり、現在は猫と獣医師の妻と共に生活中。
猫・犬どちらについても博識。もともと「犬派」を自覚していたが、猫を飼い始めてからは、あっけなく「猫派」に変貌。「犬も猫も可愛いすぎ」と、しみじみと実感している。

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