春になると猫もクシャミ…それって花粉症なの?

| 西村 裕広
出典: shutterstock

人間に花粉症があるように、猫にも花粉症があると聞きます。今回は、猫のアレルギーについてのお話しです。

いつまでも止まらないクシャミと鼻水、涙もだらだら目はしょぼしょぼ……花粉症の方にとって実に悩ましい季節である春が、そろそろ近づいてきています。

ところで、あなたが涙と鼻水に苦しんでいる同じ時期、ひょっとして飼っている猫もクシャミばかりしていませんか?ここ最近「猫が花粉症になった」という声をよく聞きます。本当に猫も花粉症になるのでしょうか。

猫はアレルギー反応しやすい動物

「猫にも花粉症があるのか」という疑問にお答えすると、動物医療的には完全に証明しきれていません。

アレルギーは血液検査などで有無を調べるのは猫も人間の同じですが、猫の場合はアレルギーを特定するのが難しく、花粉症に関してはまだ「ある」と断定するに至っていないのです。

しかし猫にアレルギー反応する様々な物質があることがわかっています。つまり、花粉によってアレルギー症状になる猫がいても、なんら不自然ではありません。

ですから、特定の時期にアレルギーのような症状が出た場合、猫にも花粉症があるものとして対策・対応をしてあげる必要があります。

人間が花粉症で苦しむのと同じ時期にアレルギー反応らしき症状を見せる猫は、花粉症の可能性があります。クシャミが止まらない、目が腫れぼったくなる、猫によっては皮膚に湿しんができる……そうなってしまう前に、できる対策は何でしょうか。

花粉だけでなく、全てのアレルゲン物質から遠ざける

猫が不調になる時期を確認する

人間の花粉症の場合、春であればスギやヒノキの、秋ならブタクサなどの花粉に反応するケースが多いです。猫がいつの時期に不調になるのかを、まずしっかりと確認してください。

その上で、不調になる季節は、花粉症の元と思える花粉を、極力室内に持ち込まないことを意識しましょう。

とは言っても、それはなかなか難しいかもしれません。ですから室内で空気清浄機を稼働させたり、換気に十分気を付けるなどして、極力アレルゲン物質と思われる花粉を室内に入れないよう、除去するようにしてください。
外に出している猫の場合は、この時期の外出を控えさせたほうがいいでしょう。

薬や食事療法も

人間と同じく、残念ながら猫の場合もアレルギーを根治することは難しいです。もしアレルギー症状が出てしまったら、免疫抑制効果のある薬を注射して、一時的に症状を緩和することになります。

また、日常的に食事療法を用いて体質改善を目指す治療もあります。

猫の場合、アレルギーで気を付けなければいけないのは花粉だけではありません。キャットフード、あるいはトイレに使用する猫砂などにも反応を起こしてしまうことがあります。新しい猫を迎えるときは、それらのものにもぜひ注意を払ってください。

ある日突然アレルギーになることも

犬の場合、アレルギー体質になってしまうのは幼少期から若年期の若い時期が多いようですが、猫の場合は年齢に関係なく、ある日突然、なんらかの物質にアレルギー反応を見せるようになってしまうということがあります。

何かの拍子にクシャミが止まらなくなったり、目が腫れて元気が無くなってしまったときは、アレルギーである可能性が考えられます。何が原因でそうした症状になっているかを注意深く観察した上で、すぐ動物病院に相談してください。

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西村 裕広

アウトドア、歴史、福祉、と得意分野は多彩。幼少期から3頭の犬と暮らした経験があり、現在は猫と獣医師の妻と共に生活中。
猫・犬どちらについても博識。もともと「犬派」を自覚していたが、猫を飼い始めてからは、あっけなく「猫派」に変貌。「犬も猫も可愛いすぎ」と、しみじみと実感している。

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