弱っている猫を保護した時の対処法とは?〜「離乳前の子猫」編~

子猫 | 小宮山あきの
出典: shutterstock

もしも子猫や弱っている猫を保護した時は、どうしたら良いのでしょうか?猫の命を守るために、保護した時の行動や注意点について、数多くの猫の命を救ってきた猫保護団体「東京キャットガーディアン」代表の山本葉子さんにお話を伺いました。

まずは、保護した猫の状態を見極めることが大切です

まず、猫を保護したら猫がどのような状態なのかを見極める必要があります。猫が衰弱している状態なのか、ケガをしているのか、また子猫なのか成猫なのか、そして子猫でも離乳前なのか離乳後なのかで、取るべき対応は大きく違ってきます。

例えば、猫を人間に置き換えてみましょう。雪山で遭難した大人を保護したのか、街中で迷子になった子供を保護したのか、ケガをしているのか、低体温症を起こしているのか、水分は摂れているのか。年齢や状況、状態によって一人一人取るべき対応は違いますよね。猫の場合にも同じことが言えます。

猫の場合、元気に走り回っている外猫を捕まえることは困難です。捕獲ができる状態ということは、子猫、または成猫であればケガをしているか、病気で弱っているということになるでしょう。これらのケースは、どれもすぐにケアが必要になります。すぐに最寄りの獣医さんに診てもらうようにしましょう。

猫保護団体「東京キャットガーディアン」では、こういった猫に関する相談全般を電話で受け付ける「ねこねこ110番」という窓口を設けています。24時間365日体制、しかも無料で相談できます。「猫を拾ったけれど、どうしたら良いか分からない」と迷ったら、すぐに保健所に持ち込まず、ぜひこちらにご相談ください。

「離乳前の子猫」か「離乳後の子猫」かを見分けましょう

子猫を保護した時は、まず離乳をしているかどうかを見分けましょう。見分ける方法は、上顎を指で触ってみて歯があるかどうか。歯が生えていれば、離乳しかけています。犬歯と呼ばれる尖った歯が最初に生えるので、前歯が生えていなくても犬歯が生えていたら、離乳期にかかっていると判断できます。「ねこねこ110番」に電話をかけてきた方にも、「小指を口に突っ込んでもらえます?硬いものを触れましたか?」というヒヤリングをしています。

「離乳前の子猫」を保護したケースの対処法

それでは、保護猫が離乳前だった時にするべきことをご説明していきましょう。

①体が冷えている場合は保温が最優先

生まれたばかりで母猫がいなくなり、初乳を飲んでいるかどうか分からない、生きてはいるけど触ったら冷たいという場合は、まずは温めることが最優先です。これだけ小さい子猫の場合は一匹だけでいることは少なくて、五〜六匹が一緒にいる場合が多いです。この時は、その子猫たちをいっぺんに温めなければなりません。まずは、スーパーの取っ手のついたビニール袋に猫を入れてください。それから、お風呂より少しぬるいくらいのお湯を洗面器に入れ、猫を入れたビニール袋をお湯につけます。要するに湯せん、濡れないお風呂の状態です。こうすることで凍るように冷たくても、まだ息をしている子猫たちは蘇生します。

②牛乳はNG!猫用の粉ミルクをあげましょう

ミルクが飲める程度に意識が戻り、蘇生してきたら、猫用の粉ミルクをあげてください。よく「猫にはミルク」というイメージだけで普通の牛乳をあげてしまう人がいますが、これは間違いです。牛乳は糖質が多く、体内で分解出来ない子猫が下痢をしてしまい、命取りになってしまいます。必ず猫専用の粉ミルクを説明書通りの適切な分量と温度で作ってから子猫に与えましょう。猫用の粉ミルクは動物病院にお願いすれば、一缶くらいは用意があります。

粉ミルクを飲ませる際は、哺乳瓶を薦める獣医さんもいますが、哺乳瓶は吸い込む気のある子猫にしか使えません。病院に行ける状況であれば、針の付いていない注射器のシリンジをもらってくるか、もしくはスポイトを用意して、一滴二滴という形で、少しずつ与えましょう。子猫によって取るべき対応は違ってきますが、目安として約3時間ごとに繰り返し粉ミルクをあげます。

また、粉ミルクがない場合は、応急処置として砂糖水やスポーツドリンクを与える方法もあります。エネルギー源として、今ある命を救うための応急処置にはなりますが、あくまでも応急処置。いずれも猫用の粉ミルクに切り替える必要があります。

対応に困ったら「ねこねこ110番」に相談してください。

猫保護団体「東京キャットガーディアン」代表の山本さんにお話を伺いました。実体験からくる実践的な対処法は、かなり参考になるものだと思います。次回は「弱っている猫を保護した時の対処法とは?〜離乳後の子猫と成猫編~」をお届けします。

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小宮山あきの

ライター&芸能記者歴は18年。小さい頃から動物が大好きで、犬3匹、モルモット一匹、うさぎを30匹以上、オカメインコ1羽、文鳥6羽、すずめ4羽、巨大亀、巨大おたまじゃくし、砂漠で生息するトビネズミ、ハコフグ、熱帯魚など…を飼っており、現在は、5歳のオス猫が家族。また、幼少期から乗馬をやっており、大の馬好きです。

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