弱っている猫を保護した時の対処法とは?〜「離乳後の子猫と成猫」編~

子猫 | 小宮山あきの
出典: shutterstock

離乳後の子猫や成猫を保護した場合はどうしたらいいのでしょうか?猫保護団体「東京キャットガーディアン」の山本代表にお話を伺いました。

前回は離乳前の子猫を保護する時の注意点について、猫保護団体「東京キャットガーディアン」代表の山本葉子さんに伺いました。今回は「離乳後の子猫」と「成猫」を保護するときの注意点について教えていただきました。

「離乳後の子猫」を保護したケースの対処法

子猫の体を触って体温を確認しましょう

保護した子猫が離乳後だった場合、どのようなことをしたらいいのでしょうか。
まずは、子猫の体を触って体温を確認しましょう。低体温を起こしていたら温めることが必要です。猫は小動物ですので、本来なら人間よりも体温が高いはずです。子猫の足の裏などではなく体を触ってみて、自分よりも冷たいと感じたら低体温症の状態です。

低体温症を起こしている場合は、すぐに子猫を温めてあげましょう。冬場など、寒くて何もない状況の時は、ペットボトルの温かい飲み物を買って温めてあげるだけでも応急処置になります。

温めるときは体ではなく、手先や足先からゆっくりと

子猫を温める時は、心臓などの循環器をいきなり温めてはいけません。雪山の遭難者の対処法と同じく、冷えた体を急激に温めてしまうと弱った体に一気に大きな負担がかかります。子猫の場合も同じで、手先や足先、おしりや背中の方など、循環器から一番遠いところから熱源などで温めてあげましょう。こうすることで体液が循環し、ゆっくりと体温が上がっていきます。

ドライヤーは負担が大きいのでおすすめしません

子猫を箱に入れた状態でドライヤーをあてて温める方法もネットで検索すると出てきますが、これはおすすめできません。箱の蓋の部分が開いていても、ドライヤーの風圧で呼吸困難な状態になりますし、循環器系への負担もかかります。

ドライヤーで温める方法をとる方も非常に多いようですが、負担がかかりすぎて亡くなってしまう子猫も多いので、注意してください。

また、歩き方がよたよたとしている子猫は、脱水症状を起こしていることが考えられます。早急にご飯を食べさせて栄養を与え、排泄も促しましょう。できれば最寄りの病院があれば連れて行って、獣医さんに診てもらいましょう。

迷子の子猫を見つけた場合はすぐに保護しましょう

子猫が迷子になっている話は、よく人間の子どもの話にも例えられます。人間の子どもが迷子になっている場合、親の迎えを待って現在の場所で待つという行動はとりません。子猫についても同様だと考えられています。

そのままの状態にしてしまうと、当然母猫も子猫も去勢手術を受けていないので、繁殖してしまいます。母猫が戻ってくるかもしれないからと、子猫をそのままにしてしまうのは楽観的すぎます。

子猫を見つけたら早急に保護し、里親を捜したりするなど手を打つことが重要です。

「成猫」を保護したケースの対処法

保護される成猫は病気や怪我を疑いましょう

本来、元気に外を飛び回っている成猫を、人間が捕まえることはなかなかできません。成猫を保護できるということは、家から逃げ出した飼い猫が「家に入りたい」と訴えているか、ケガをしているか、または病気で走れないほど弱っているかのいずれかです。

見た目では傷がなくても病気である場合が多いので、素人判断はせず、ぜひ獣医師に診てもらってください。

また、低体温症を起こして非常に弱っている時は、離乳前の子猫を温める時のようにビニール袋に猫を入れて、袋ごとお湯を張った洗面器につけて温めてあげる方法も良いでしょう。 

猫は「我慢してしまう動物」と言われている通り、痛みや疾患も、じっと耐えてやり過ごそうとしてしまう習性があります。成猫を発見して手を出そうとしたら、「大丈夫です!来ないでください」と言わんばかりの反応をとられることもありますが、それを心配いらない状態だと受け取ってはいけません。逃げられず保護できてしまう状態の成猫は、具合が悪いと判断すべきです。

保護するときは覚悟が必要です

例えば街中で具合が悪くてじっとしている人がいたら、声をかけて必要ならば病院に連れて行きますよね。猫も人間も同じです。病院に連れて行くということは、費用もかかります。保護すると決めたら最後まで責任を持たなければいけません。それを覚悟の上で保護しましょう。

猫への対応に困ったら、猫保護団体「東京キャットガーディアン」が運営する「ねこねこ110番」にご相談ください。24時間365日体制と、年中無休でオペレーターが相談に乗ってくれます。

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小宮山あきの

ライター&芸能記者歴は18年。小さい頃から動物が大好きで、犬3匹、モルモット一匹、うさぎを30匹以上、オカメインコ1羽、文鳥6羽、すずめ4羽、巨大亀、巨大おたまじゃくし、砂漠で生息するトビネズミ、ハコフグ、熱帯魚など…を飼っており、現在は、5歳のオス猫が家族。また、幼少期から乗馬をやっており、大の馬好きです。

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