日々のケアが後々の健康につながる…大切な歯と目のお手入れ

ケア | 西村 裕広
出典: https://www.shutterstock.com/

ペットの健康のため、目と歯のケアが大切です。いつまでも健康で過ごせるよう、日々のケアを怠らないようにしましょう。

人間は毎日歯磨きしないと虫歯や歯周病になるけれど、それはペットも同じなのでしょうか?ショップや動物病院によっては、ペットの歯をケアするグッズが販売されています。でも「ペットの歯磨き」というのは、なんとなく想像がつきにくいものです。やっぱりペットにも歯のケアは必要なのでしょうか。
「はらだ動物病院」の原田圭院長に教えていただいたところ、回答は「YES」でした。そして歯だけでなく「目」も、日常的に診てあげることも大切なのだそうです。
それでは、詳しく解説していただきましょう。

高確率でかかってしまう歯周病

犬、猫共に、人間と比べると「虫歯」になるケースは少ないようです。しかし「歯周病」には高い確率でかかってしまうので、注意が必要です。

歯周病になってしまった場合、症状は人間とほぼ同じです。すぐさま重篤な状態にはなりませんが、長年放置しておけば歯が抜けてしまったり、歯周病菌が体内に入ってしまうことで、様々な病気になってしまう恐れもあります。

歯周病の原因の1つとされる「歯石」も、ペットの歯にたまってきます。人間だと歯石を取り除く治療は比較的簡単ですが、ペットの場合は時間がかかる口の治療中じっとしていられないため、全身麻酔が必要になってしまうケースがほとんどです。

では歯周病を予防するにはどうすればいいのでしょう。最も大切なのは、やはり「日頃のケア」です。

ケアは毎日じゃなくても大丈夫です

飼い主さんができるペットの歯のケア方法は、下記の3種類があります。

〇ブラッシング
〇ジェル
〇サプリメント

「ブラッシング」は、まさに人間と同じくブラシを使った歯磨きです。ペットの場合、もちろん自分でブラッシングはできないので、飼い主さんがやってあげます。
ただ、多くのペットはブラッシングされることを嫌がります。3種類なかでは最も難しい方法かもしれません。

「ジェル」はブラシや指などで、ペットの歯に薬効のあるジェルを塗ることですが、こちらもブラッシング同様、ペットの激しい抵抗に合う場合が多いでしょう。
しかし短時間で済む分、いくらかブラッシングより簡単かもしれません。

この2つの方法は歯のケアに大変有効ながらも難しい方法です。しかし、子どものうちから飼い主さんが頻繁に口の様子を診ることで、大きくなってからも嫌がらず、おとなしく身をゆだねるようになるケースもあります。
ですから先々歯のケアをスムーズにできるよう、子どものうちから口元を診られることに慣れさせるようトライしてみてください。

ペット用のサプリメントも有効です

「サプリメント」は、他の2つに比べるとやりやすいケアでしょう。虫歯菌や歯周病菌を抑える成分を含んでいるサプリメントを食べさせるだけです。
餌に混ぜて与えるタイプもありますが、ペットの好き嫌いによってはまったく食べようとしないこともあります。抵抗なく食べるものを選んで与えてください。

いずれの方法もなかなか難しいのですが、早い時期からコツコツと続けていくことで、先々の口の健康状態は大きく変わってくるでしょう。
例えば「ブラッシング」の場合、毎日やるのが理想的です。それが難しい場合は、例えば1週間おきなど間隔があいても、継続的に続けることで、将来的に虫歯や歯周病にかかるリスク軽減が期待できることを、ぜひ知っておいてください。

ペットの目の周りにも日頃から注意しましょう

歯と合わせて日頃からのケアに気を付けていただきたいのが「目」です。正確には、いわゆる眼球ではなく「目の周り」です。
犬も猫も「目やに」が出てしまいます。眼球に付いた埃や、分泌液などが固まったものが目やにです。

放置しておくと目の周辺が皮膚炎になったり、不快に感じたペットが自分で取り除こうとすることで、眼球を傷つけてしまうことがあります。
そのようなことを防ぐために、常日頃から目やにが付いていないか気を付けてあげてください。ティッシュペーパーで優しく拭いてあげれば、すぐ取ることができます。固形状になった場合でも、ティッシュペーパーをぬるま湯で湿らせて、時間をかけて拭くと取り除くことができます。

犬ならばシャンプーも効果あり!

犬の場合は定期的なシャンプーも有効です。
犬と猫、共に注意したいのが、長毛種の場合です。目の周りも長い毛で覆われているので、皮膚に近い位置まで入り込んだ目やにはティッシュペーパーだとなかなか取り除くことができません。

長毛種の目やに取りには「ノミ取りコーム」を使用するのがおすすめです。ノミやダニをすき落とすための目の細かい櫛のことで、かなり有効です。眼球を傷つけないよう慎重にすいてあげてください。

歯と同じく、ペットは目の周辺を触られるのも嫌がるケースが多いです。やはり子どものうちから慣れさせるようにしておくことが大切です。

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西村 裕広

アウトドア、歴史、福祉、と得意分野は多彩。幼少期から3頭の犬と暮らした経験があり、現在は猫と獣医師の妻と共に生活中。
猫・犬どちらについても博識。もともと「犬派」を自覚していたが、猫を飼い始めてからは、あっけなく「猫派」に変貌。「犬も猫も可愛いすぎ」と、しみじみと実感している。

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