熱海でジャカランダお花見を楽しむ

| 白石かえ

お花見といえば桜。でも「南半球の桜」「青い桜」ともいわれる、ジャカランダという花木があります。日本で地植えの北限ともされる熱海で、この青紫の美しい花を楽しむことができます。犬と一緒にジャカランダ遊歩道を歩いてお花見をしてきました。

ジャカランダは、中南米原産のノウゼンカズラ科の落葉高木。約50種ほど種類があるが、おもに日本で栽培されているのは「ジャカランダ・ミシモフォリア/J.mimosifolia」という種である。実を言うと、わが家にも大きめの鉢に植えた15年もののジャカランダがある。私は、この花木が大好き。そのジャカランダが、熱海で地植えで大きく育っているという話を聞きつけ、どうしても見たくなった。クーパー、メル、熱海へ行くぞ!

わが家にとって思い入れのある花木

わが家のジャカランダは、10年ほど咲かなかった。てっきり観葉植物かと思っていた(笑)。しかし、先代のコーギーが(ガンとわかってわずか2か月半で死んでしまったのだが)死ぬ1か月ほど前に、初めて、うちのジャカランダが急に大輪の花を、ぶわ〜っと咲かせた。

青紫の花々が急に咲くなんて奇跡のように思えた(もしかしてガンが克服できるのかなと一瞬期待した。残念ながらそうではなかったけどね……)。

2階のベランダから、空に向かって強引に成長し続けているわが家のジャカランダ、愛称「パチの木」。いつ咲くかわからない気まぐれな木ですが、今年(2017年)は咲きました

その先代のコーギーは「パチ」という名前だった。パチが死ぬ前に、最期の置き土産にジャカランダを咲かせてくれたような気がした(涙)。それ以降、わが家ではジャカランダの木を「パチの木」と呼んでいる。

それくらい思い入れのある木。でもうちの「パチの木」は気まぐれで、咲く年と咲かない年がある。咲かない年の方が多い。なかなかあの美しい青紫の花にお目にかかれないのだ。

でも都内の植物園の人に、うちのジャカランダの話をしたところ「都内でベランダに置いたまま越冬し、しかも花を咲かせたなんて珍しい!」と驚かれた(その植物園のジャカランダは温室育ち)。やっぱりパチのおかげかな。熱海北限説をくつがえすミラクルなのだ(ただ単に、東京のヒートアイランド現象のせいかもしれないけれど。でもパチのおかげだと思いたい犬バカ飼い主)。

ジャカランダ遊歩道は犬連れもOK

これほど思い入れのある大好きなジャカランダの、大木や並木道があるという熱海。気になる。ぜひ「南半球の桜」のお花見したい!と思い立った。

そこで、まずインターネットで花情報を検索。うちのパチの木は6月あたりに咲くが、熱海のジャカランダのお花見シーズンはいつなのだろう。調べてみると、毎年多少の誤差はあれど、やはり都内と変わらない6月のようだ。桜と同じくその年の気候によって、時期がずれ込んだりするらしいけれど、桜よりは見頃は長い。

ついに来ましたよ、憧れのジャカランダの地! 「ATAMIジャカランダフェスティバル2017」の横断幕やのぼりがはためいていた。でもテントは折り畳んであり、私たちが行った平日はとくにイベントはしていなかったです

ちなみに今年の「ATAMIジャカランダフェスティバル2017」は、6/10〜6/25。日にちが決まるのもわりと遅くて、5月中旬くらいだっただろうか(私も毎日のようにHPを開き、開花情報をチェックしていました)。とにかく生き物なので都合よくイベントに合わせて咲いてはくれない。つぼみの具合などを日々チェックして、イベントの日程を決めているようだった。

しかも桜と違って、ジャカランダは気まぐれで、今年は咲かない木があったり、咲く時期がずれたり、つぼみが少なめの木もあったり、個体差が大きい。でも、3種ほど種類の違うジャカランダが植えられているそうなので、どれかは咲いているだろう。

ここが「ジャカランダ散歩道」。南国ムードたっぷり。熱海市観光協会にちゃんと事前に電話で問い合わせたところ、犬同伴OK! ありがとうございます!

そうだ、開花情報だけでなく、もうひとつ大事なことを確認しておかないと。

私は、熱海市観光協会に電話をかけた。「犬と一緒に行ってもいいですか?」。すると、窓口の女性が、どうぞどうぞと、当然の如く快諾してくれた。やったぁ。もちろんマナーを守りますよー。ウンチ、オシッコしないように先にさせておきますよー。それでもウンチしちゃったら、もちろん拾いますっ! ああ、犬に寛容な観光地でよかったぁ。

平日でもお花を愛するマダムがいっぱい

それでも念のため、土日はどれくらい混んでいるかわからないし、いかんせんうちの犬はこの面構えなので、犬が苦手な人もいるだろうと思い、週末は避けて平日に行くことにした。

すでにジャカランダを見る観光バスツアーもあるそうで、マダムたちがたくさん

6月中旬の月曜に行ったのだが、それでも観光客がわりといた。マダムたちはお花が大好きなんだなぁと改めて実感。熱海のジャカランダを見るためのバスツアーもあるそうで、バッジをつけたマダムたちがたくさんいた。

観光客のマダムたちをびっくりさせないように、とにかくお行儀良く!

観光協会の方に聞くと、ジャカランダフェスティバルは、昨年から始まったとのこと。ジャカランダの認知度がようやく高まってきたからというタイミングで始めたそうだが、すでにお花好きのマダムの間ではけっこう有名なのかもしれない。

ちなみになぜ熱海にジャカランダなのかと言うと、ポルトガル・カスカイス市との国際姉妹都市提携記念として、1990年に、1本のジャカランダの木がプレゼントされたのがきっかけだそうだ。

このひときわ大きいジャカランダが1990年に寄贈された木。地植えだとこんなに大きくなるんだねー

熱海のジャカランダの歴史はこの1本から始まった

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白石かえ

犬学研究家・雑文家。家族は、ジャーマン・ショートヘアード・ポインターのクーパー、ボクサーのメル、黒猫のまめちゃん、夫1、娘1。前職は、自然環境保護NGO・WWFジャパンの広報室。ツキノワグマなど野生動物も好き。犬猫と暮らして30数年。家族(群れ)の悦び、信頼の笑顔、死別・闘病のいたみなど、生き物として大事なことはほとんど犬猫から教わった。彼らの存在は可愛いだけでなく、尊い。犬が犬らしく生き生きと暮らせるような、犬目線の原稿を書くのがライフワーク。

白石かえ

犬学研究家・雑文家。家族は、ジャーマン・ショートヘアード・ポインターのクーパー、ボクサーのメル、黒猫のまめちゃん、夫1、娘1。前職は、自然環境保護NGO・WWFジャパンの広報室。ツキノワグマなど野生動物も好き。犬猫と暮らして30数年。家族(群れ)の悦び、信頼の笑顔、死別・闘病のいたみなど、生き物として大事なことはほとんど犬猫から教わった。彼らの存在は可愛いだけでなく、尊い。犬が犬らしく生き生きと暮らせるような、犬目線の原稿を書くのがライフワーク。

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