日本上陸! ノーズワークは犬が喜ぶトレーニング

| 白石かえ
出典: ©白石かえ

昨年くらいから日本でも注目され始めた「ノーズワーク」。トレーニング兼、遊び、兼ドッグ・スポーツにもなる、愛犬の犬生(人生)がハッピーになるゲームを紹介します。

愛犬の野生が戻る瞬間を堪能

それにしても、どの犬でも、鼻を使う時間を与えると本当に真剣で楽しそうなのだ。犬が集中できるのは、せいぜい1分半〜長くても3分とのこと。それでも短期集中して嗅覚をフル活動した犬は、脳に刺激が加わり、くたびれるらしい。たしかに、家に帰ったら早寝するというのは本当だった。

しかもその集中して、ニオイのもと(=特別に大好きなおやつ)を探すときの、顔つきの生き生きとしていることといったら! 

初めて挑戦した犬はたいてい最初、目で探そうとする。でも「あ! 鼻を使えばいいんだ!」と、犬が気がつく瞬間がある。そのときの野生を思い出したような、キラーンと輝いた目が忘れられない。

ボクサーは使役犬。サーチも得意なはず。なのに、この日メルはあんまり集中できなかった。次回は頑張りたい。それにしても、先生の、犬を観察する目と動きはすばやい! 中腰ポーズ多いし。ノーズワークは、けっこう先生が重労働なのですよ

また、先生が、犬から見えないように、次から次へと箱の中におやつを入れて、それを犬が順に探していくのだが、「おおっ!?」「ハッ!」とニオイを発見した瞬間の犬の表情、行動(=ナチュラルアラート)を観察するのがこれまた楽しい! 

この表現はそれぞれ犬によって違う。フッと耳の付け根が浮いたり、眉間に皺が寄っり、グッと足を踏ん張ったり。これをちゃんと観察するのがハンドラー(飼い主)の醍醐味であると同時に、このトレーニングのポイントである。

「ハッ!!」。いきなりクーパーが急転換した。風向きなどにより、急にニオイが鼻に入ってきたらしい。こういう行動を見るのがすごく楽しいし、勉強になる

そして自分の犬だけでなく、ほかのおうちの犬を観察するのもけっこう面白いのである。ああ、犬ってすごいな、可愛いな、頑張っているな、と、犬バカ愛がしみじみと心に染みわたってくる(私だけかな?)。

これからも細野さんとその仲間たち(ノーズワークを楽しむトレーナー仲間たち)の活動は、一層広がっていくだろう。小型犬でも、老犬でも、誰でも挑戦できるし、関西圏に限らず全国でセミナーや体験会が頻繁に行われているので、参加してみてはいかがだろう。

とくに、何か本能を持て余してフラストレーションがたまって問題行動を起こしている犬や、うちのクーパーのようにいつもしっぽを下げておどおどしている犬、シニアになったので四肢の筋肉を酷使しないで脳の刺激を与えたい犬などにオススメ。

いろいろな犬の犬生をより犬らしく、ハッピーにしてくれることが期待できるノーズワーク。私とクーパーチームも、彼のしっぽが上がるよう、すなわちクーパーが自信をもって楽しく暮らすよう、ノーズワークを続けたいと思う。

取材協力:スニッファードッグ・カンパニー

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白石かえ

犬学研究家・雑文家。家族は、ジャーマン・ショートヘアード・ポインターのクーパー、ボクサーのメル、黒猫のまめちゃん、夫1、娘1。前職は、自然環境保護NGO・WWFジャパンの広報室。ツキノワグマなど野生動物も好き。犬猫と暮らして30数年。家族(群れ)の悦び、信頼の笑顔、死別・闘病のいたみなど、生き物として大事なことはほとんど犬猫から教わった。彼らの存在は可愛いだけでなく、尊い。犬が犬らしく生き生きと暮らせるような、犬目線の原稿を書くのがライフワーク。

白石かえ

犬学研究家・雑文家。家族は、ジャーマン・ショートヘアード・ポインターのクーパー、ボクサーのメル、黒猫のまめちゃん、夫1、娘1。前職は、自然環境保護NGO・WWFジャパンの広報室。ツキノワグマなど野生動物も好き。犬猫と暮らして30数年。家族(群れ)の悦び、信頼の笑顔、死別・闘病のいたみなど、生き物として大事なことはほとんど犬猫から教わった。彼らの存在は可愛いだけでなく、尊い。犬が犬らしく生き生きと暮らせるような、犬目線の原稿を書くのがライフワーク。

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