猫が猛暑を乗り切るための有効な対策について

| 西村 裕広
出典: shutterstock

暑い日々がまだ続きそうな日本列島。日々の猛暑に苦しんでいるのは人間だけではありません。猫にとっても夏は厳しい季節です。環境が悪いと夏バテや熱中症にもなってしまいます。どのような対策が必要なのでしょう。

犬に比べると猫は暑さに強い動物です。とはいえ、もちろん限度があります。劣悪な環境に置いていくと命の危機にもなりかねません。
猫の暑さ対策として用意できるものがいくつかあります。それらについてご説明しましょう。

最も有効なのはエアコンをつけたままにしておくこと

本州以南では、一般家庭でもエアコンがかなり普及しています。猫を飼っているご家庭にエアコンが完備されている場合、夏場はつけっぱなしにしておくのがいいでしょう。もちろん外出時や就寝時も含めてです。

住んでいる人が「いやあ、涼しい!」と感じるまで低い温度設定にする必要はありません。せめて室温が27~28度に保てる程度にしておくだけで十分です。日本は夏場になると気温が高くなる上に湿度も高めです。エアコンで涼を得ることが最も有効な暑さ対策になります。

窓を開けて空気を流す際は、猫の脱走に要注意

エアコンを設置していないお住まいの場合は、窓を開けて風の通り道を作ってあげるのが有効な対策となります。この方法は、気温が高い地域の場合だとどうしても限界がありますが、冷涼な地域であれば十分に効果が期待できます。

暑い季節は絶えず風の通り道を作ることが必要なので、窓を常時開けておく必要があります。その際はもちろん防犯対策が大切です。同様に、猫が外に出ないための厳重な対策も必要です。

猫はわずかな隙間からでも外に出てしまう可能性があります。網戸を閉めていても、猫によっては簡単に開けてしまったり、破ってしまったりします。

そのため夏場になると、高層階からの猫の転落事故が多発します。窓を絶えず開けて置く際には、絶対に外に出ないよう、なんらかの工夫をしてください。

エアコンのない環境でできる対策には限界も

窓を開けておく以外にも、エアコンを利用しない暑さ対策がいくつかあります。ただこれらの方法は環境によって限界がありますのでご注意ください。

扇風機やサーキュレーターを絶えず回して室内の空気を動かしておくだけでも、ある程度快適になります。猫は風が流れている場所、あるいは日影になっている場所をちゃんと見つけ、暑い時はそうした場所に行きます。窓を開けたり扇風機などで風を動かしているだけで、涼しくなっている場所を探します。暑い時期は室内の空気が流れるような工夫をしてください。

扇風機やサーキュレーターを常時運転させておくと、発火事故などが心配です。また留守中に猫がいたずらをして扇風機を倒してしまうことも考えられます。ですから、誰かが家にいる時だけの暑さ対策と考えてください。

室内に直射日光が当たらないような工夫も有効です。遮光カーテンをするのが理想的ですが、無理な場合は何かしら日陰ができる工夫をしてください。そうすることで温度が少しでも下がる場所ができれば、猫は自ら探し当てて移動します。

こまめなブラッシングや保冷剤など工夫も大切

ただしエアコンを使用する以外は、どれだけ工夫しても30度越えが続くような環境の場合、猫への負担はどうしても生じてしまいます。

長毛種の場合は夏場だけ全身の毛をカットして、一時期「ライオン」になってもらうのもいいでしょう。もちろん暑さ対策として有効ですし、きっと猫も、ルックスより快適さを喜ぶと思います。長毛種ではなくても、細目にブラッシングして体毛をとってあげるのもいいでしょう。

保冷剤が入っているペット用シートも販売されています。一定時間内であれば、乗るだけでペットが涼を得られるせっかくものですが、用意しても猫が乗ってくれない、ということもよくあるようです。また猫が保冷剤を出して舐めたりすると危険です。もし用意するとしたら、噛み破ることができないような丈夫なものを選ぶ必要があります。

猫を飼っている人なら、常時水を用意しているはずです。夏場は特に、絶えず新鮮な水を用意してあげてください。それだけでも暑さ対策のひとつになります。いつもより多くの場所に用意してあげるのもいいでしょう。

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

西村 裕広

アウトドア、歴史、福祉、と得意分野は多彩。幼少期から3頭の犬と暮らした経験があり、現在は猫と獣医師の妻と共に生活中。
猫・犬どちらについても博識。もともと「犬派」を自覚していたが、猫を飼い始めてからは、あっけなく「猫派」に変貌。「犬も猫も可愛いすぎ」と、しみじみと実感している。

アクセスランキング

人気のある記事ランキング

子犬特集