猫と一緒に引っ越しするには こんな点にご注意を

| 西村 裕広
出典: shutterstock

猫と一緒に引っ越しするとき、新しい住まいが賃貸の場合はもちろん「飼い猫可」の物件を選ぶことは必須です。ただ、それだけでは十分じゃありません。引っ越しという行為そのものが、猫にとっては一大事なんです。いろいろと注意すべきことがあります。

環境が激変する引っ越しは、猫にとって大きなストレス

猫の飼い主さんならきっと、新たに引っ越さなければならなくなったときは「猫にとってパーフェクトな住環境」を模索するのではないでしょうか。温度や日当たり、できれば猫タワーも置いてあげたい……猫のために整えたい条件はいろいろありますよね。

その前に、新居に移り住む「引っ越し」というイベントがあります。荷物の整理や掃除など、実に手間がかかる引っ越しですが、猫にとっては別の意味で大変なことです。
まず引っ越しするにあたって業者さんに依頼すれば、当然複数の、猫にとって見慣れない人たちがやってきて作業するわけです。それだけでも大きなプレッシャーになります。

新しく引っ越しする先は、今の住まいからどのぐらいの距離があるかも、猫にとっては大問題です。車で数分の距離であればそうでもありませんが、何時間もかかる場所、あるいは飛行機などでしか移動できない場所、というケースも当然あるでしょう。引っ越し先が遠ければ遠い程、猫にとって負担が大きくなります。

そして、どれだけ新居が猫にとって素晴らしい環境だとしても、猫が慣れるまではどうしてもある程度の時間がかかります。猫は基本的な環境の変化を嫌がる動物。その環境変化のオンパレードである引っ越しをするにあたって、どのような対処をすればいいでしょうか。

キャリーケースなど落ち着く場所を用意し、爪切りは必須

まずはハードルその1、業者さん対策です。

業者さんが作業している間は、もちろん猫を家の中で離しておくのは厳禁。ドアや窓の開け閉めもあるので、普段は逃げ出さない猫だとしても、パニックになって飛び出してしまう可能性が大です。

対策としてはケージやキャリーケースに入れておくことですが、ただそれだけではいけません。作業が長い時間かかることも想定して、例えばケージやキャリーケースに入れる前に、早めにごはんを与えておくなどの配慮を忘れないでください。

また業者さんが到着する直前ではなく、ある程度時間的に余裕を持って隔離するほうがいいかもしれません。猫の場合、普段はすんなりとケージやケースに入る子が、いつもと違う気配を感じて、どこか手の届かない場所に隠れてしまうことがあります。

そして次に説明する移動とも関係しますが、引っ越し前は爪を切ってあげるようにしてください。環境の急変により、ケージなどの中でも暴れてしまう可能性があります。それによって爪をひっかけて折ってしまう危険性もあります。

移動中はリードなど災害用グッズが便利

次に移動ですが、どれぐらいの所要時間かによって対応は異なります。車で長時間移動する際には、途中の休憩地点などで逃げ出さないよう最大限の配慮をしてください。できればキャリーケースなどから出さずに、引っ越し先まで連れて行ければベストです。しかし、そうもいかない距離の場合は、とにかく脱走に要注意です。その日のために、容易に脱着できる猫用リードを用意しておくのがオススメです。新しい住まいでも、災害用のグッズとして活用できます。

飛行機など、飼い主さんと離れた状態で移動しなければならないときは、一番心配ですね。1人になってしまう猫も、とてつもない不安に見舞われます。中には緊張やパニックのため、失禁や嘔吐してしまう子も珍しくありません。
ただ離れた状態で移動するため、できることは限られてしまいます。ですから飛行機などでの移動の前は、嘔吐対策として事前に与えるごはんは固形物を控え、水分の多い物を与えたほうがいいでしょう。

猫にかかるストレスをなるべく減らしてあげよう

新しい家は、猫にとって不安いっぱいの未知の世界。まずは段ボールでもなんでも構いませんので、猫が隠れられる場所を作ってあげてください。しばらくは隠れていますが、数日経てば少しずつ出てくるようになるでしょう。

猫にとって引っ越しは大きなストレスがかかります。少しでもそれを減らしてあげるような配慮を早め早めに整えてあげるのがポイントです。

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

西村 裕広

アウトドア、歴史、福祉、と得意分野は多彩。幼少期から3頭の犬と暮らした経験があり、現在は猫と獣医師の妻と共に生活中。
猫・犬どちらについても博識。もともと「犬派」を自覚していたが、猫を飼い始めてからは、あっけなく「猫派」に変貌。「犬も猫も可愛いすぎ」と、しみじみと実感している。

アクセスランキング

人気のある記事ランキング

子猫特集