犬と一緒のキャンプは楽しいよ♪

| 白石かえ

新緑のゴールデンウィークの頃と、紅葉の始まる10月の頃は、暑すぎず寒すぎず、とてもよい季節。犬と一緒にキャンプするのにもオススメです。犬は自然の中で遊ぶことが大好き! この気持ちのいい季節に、犬と一緒にキャンプへ行ってみましょう!

紅葉シーズンは、犬にとって活動しやすい気温

犬の起源にはいろいろな説がありますが、犬は基本的に「寒さに強く、暑さに弱い」動物です。もちろんそれぞれの犬種の原産地や、被毛の長さの違いなどにより一概には言えません。また「寒いのも暑いのも苦手」という犬種もいます(たとえばスムースヘアのチワワや、短頭種のフレンチ・ブルドッグなど)。でもたいていの場合、人間が「ちょっと寒いなーーー」というくらいが、犬にとってはちょうどいい温度。これから紅葉が始まる頃は、暑くて蒸し暑い夏がやっと過ぎ去り、犬も活動的になれる時期。犬が活発に走り回れるベスト・シーズンといってよいでしょう。

広いドッグランの中にポツンと1つ、私たちのテントだけを張るタイプのキャンプ場。うちの犬たちが大好きな場所だ

そんなタイミングですから、ぜひ犬と一緒に自然を満喫してほしい時期であります。犬とキャンプに行くのにも絶好の季節。犬と一緒にテントで寝るのは、とても楽しいですよ。ギュウギュウと狭いテントで一緒にくっついて寝るのはたまりません。この密着度が、飼い主と犬の心の距離も近づけてくれそう。テントでしか味わえない一体感があります。

犬は、自然の中で遊ぶことが大好き!

ひと昔前は、「ペット可」のキャンプ場を探すのは大変でしたが、いまは「犬と一緒にキャンプしたい!」「犬と一緒にアウトドアを楽しみたい!」という人は、どんどん増えているようです。インターネットで「犬 キャンプ場」「ドッグラン キャンプ」などとキーワードを入れて検索すると、ずいぶんたくさんのキャンプ場が見つかります。キャンプ場のオーナーさんが、犬を飼っているところもあり、そういうところは犬の行動や欲求のこと、飼い主の気持ちなどもわかってくれる可能性も高く、ますます居心地がいいかもしれません。

トイ・プードル、ダックスフントなど日本で飼育している人が多い小型犬も、もともとは猟犬ですから(ダックスフントは、原産国ドイツでは、今も現役の猟犬です!)、とても運動欲求量は高いです。いっぱい自然の中で歩き、走り、はしゃぐことは、体にとっても心にとっても、気持ちがいいこと。犬の心身を健全に導いてくれます。

飼い主と一緒に、広々とした自然の中で遊ぶのは最高だ!

土の上を走り、草のニオイを嗅ぎ、チョウチョを追いかけ、風を感じ、夜明けの野鳥のさえずりを聞き、朝日とともに起きる……都会では味わえない素晴らしい体験が味わえます。飼い主にとっても日々のストレスを洗い流す心地よい時間となりますし、犬にとっても自然のパワーをチャージするかけがえのない時間となります。

一緒に追いかけっこするだけで、犬たちはめちゃくちゃ嬉しいのだ

もしも、元気で体力が有り余ってる若犬で、「無駄吠えをする」とか「イタズラが多い」などの問題行動があり、困っている場合は、しつけやトレーニングをすることも大切ですが、そもそもの原因は何かに目を向けることも重要です。体力やエネルギーの発散するところがなくて、ストレスが暴発しかかっているのかもしれません。ぜひ愛犬にも自然体験をさせてあげてください。小型犬、中型犬、大型犬とサイズにかかわらず、犬は犬に変わりはありません。みんな自然が大好き! そして自然の中でたっぷり遊んだあとは、「疲れた犬はいい子」になるはずです。

思う存分、自然の中で走り、遊びまくったら、おうちに帰ったらぱったり倒れるように寝るはず。「疲れた犬はいい子」は、わが家の家訓。そのためには昼間たっぷり遊ばせることが大事

“非日常ごっこ”は、環境馴化、防災訓練にもなる!

また、楽しいキャンプ体験は、単なるレジャーではなく、犬にとって有益な「環境馴化」「社会化」の場にもなります。先日、取材で、災害救助現場を数多く見てきた、災害救助犬のハンドラーでもある方にお会いしてお話しを聞いたのですが、防災のためにも、犬に「今まで体験したことのない」「新しいこと」をたくさん経験させるのはとても大事なことだそうです。

キャンプに出かける直前。うちは、犬だけでなく、猫までワクワクしちゃって、行く気まんまん

つまり“非日常ごっこ”をいっぱい体験している犬は、万が一自分が被災者(被災犬)になったときに、非常時の現場にも適応できる可能性が高くなるということです。

いつもと全く違う環境で泊まるというのは、大事な社会化トレーニングであり、言うならば“非日常ごっこ”だ

たしかに、いざ被災した夜に、初めて飼い主と一緒にテントの中で寝るとか、知らない人たちやほかの犬がいっぱいいる特殊な環境の中でテントを張って寝るとか、自宅以外の場所で寝るとか、あるいは、飼い主とは別々で寝るとか……とにかく、そういう今までやったことのないことを急にしないといけないことになったら、犬はあまりの環境変化に驚き、不安が増強し、ストレスが強くかかってしまいます。

到着したら、しばらくクンクンとニオイを嗅ぎ周り、環境チェックに余念がない

でも、ちょくちょくテント泊をしていたり、いろいろな場所に旅行に行ったり、さまざまな場面や音にでくわしたり(たとえば大雨や雷の日に外で過ごすなど)、家族以外の人に撫でてもらったり、外でおやつをもらって食べたり、などのさまざまな豊かな社会経験をしていると、犬の心のキャパシティーは大きくなり、寛容になり、多少のことではビビらない、環境適応能力が育っていきます。もちろんそうは言っても個体差があり、また元来の仕事の違いなどによる犬種差(繊細さや過敏さなどが犬種によって異なる)などもあり、環境適応能力が身につく程度やスピードには差がありますが、やらないよりはやった方が絶対いいです。そして、繰り返し繰り返し練習を積んでおくと、もっといいです。

うちは、猫までキャンプOK。猫のくせに環境適応能力ばっちり

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白石かえ

犬学研究家・雑文家。家族は、ジャーマン・ショートヘアード・ポインターのクーパー、ボクサーのメル、黒猫のまめちゃん、夫1、娘1。前職は、自然環境保護NGO・WWFジャパンの広報室。ツキノワグマなど野生動物も好き。犬猫と暮らして30数年。家族(群れ)の悦び、信頼の笑顔、死別・闘病のいたみなど、生き物として大事なことはほとんど犬猫から教わった。彼らの存在は可愛いだけでなく、尊い。犬が犬らしく生き生きと暮らせるような、犬目線の原稿を書くのがライフワーク。

白石かえ

犬学研究家・雑文家。家族は、ジャーマン・ショートヘアード・ポインターのクーパー、ボクサーのメル、黒猫のまめちゃん、夫1、娘1。前職は、自然環境保護NGO・WWFジャパンの広報室。ツキノワグマなど野生動物も好き。犬猫と暮らして30数年。家族(群れ)の悦び、信頼の笑顔、死別・闘病のいたみなど、生き物として大事なことはほとんど犬猫から教わった。彼らの存在は可愛いだけでなく、尊い。犬が犬らしく生き生きと暮らせるような、犬目線の原稿を書くのがライフワーク。

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